
もくじ
①自分で英語問題プリントを作るようになった背景
-1 英語が苦手な中高一貫生たち
-2 カリキュラムが変わって教えにくくなった市販の問題集
②英語小問集
③英語長文問題集
①自分で英語問題プリントを作るようになった背景
-1 英語が苦手な中高一貫生たち
適応指導教室や個別指導型フリースクールで生徒たちの学力や不登校の背景を見る中で、英語が苦手な中高一貫生が非常に多いことに気がつきました。
今は英語の授業が小学校の頃から行われています。
しかし、中高一貫の生徒たちは、国語・算数・理科・社会については四谷大塚(早稲田アカデミー)やSAPIXなどではとてもよく学習しているのですが、英語は受験科目ではないため、学習の方法が身についていません。
また、たとえ小さい時から英会話教室などで英語を学習していても、超初級レベルの単語や会話などは楽しく学習できていたのですが、中学受験の際に英会話教室をやめてしまうことが多く、中学で「文法」を学習し始めると途端に授業についていけなくなるパターンが多いようです。
そして、中高一貫校の生徒は、中学受験だけで精力を使い果たし、中学進学後はしばらく学習をしたくない気持ちになります。他の教科はそれまでの貯金学力でなんとかなるケースが多いですが、英語は違います。
それでも、進学校の授業スピードは容赦ないので、少しでも最初の頃にサボると、それまでは小学校トップレベルの成績を誇っていた生徒が、学年でも最下位レベルの成績をとることになってしまいます。
何故ならば、全員が「できる」人たちで、スタートダッシュで遅れをとるとたとえほんのわずかな遅れであってもそれが致命的になるからです。
それで、中高一貫校で勉強についていけない、疲れてエネルギーがなくなったからしばらく勉強から離れたいといった生徒たちが不登校になることがよくあるのですが、中高一貫校は1日でも学校を休むと授業の遅れを取り戻すのに時間がかかる世界です。
まして、1ヶ月も休んでしまうと、もう学校に戻ることが難しい。
そのまま、ずるずると不登校が続いていくのです。
それでも、せっかく頑張って入った学校を辞めたくない心理が生徒に働き、親ももったいないと思うので、高校はそのまま進学させたいといって塾や家庭教師に望みをかけます。
それで、私のところに来る生徒が多いわけですが・・・
中3でBe動詞の理解ができていない生徒がいかに多いことか。
そこで、何故そこまで今の中学生の英語学力は低下してしまうのか、考えてみました。
-2 カリキュラムが変わって教えにくくなった市販の問題集
私が多くの生徒に英語を教えてきて、今の生徒の英語が苦手な一番の原因と感じたことは、2021年に中学英語のカリキュラムが大幅に改正されたことです。
私たちの時代は、まずはThis is a pen.やI am a student.It is cold.など、Be動詞を使う文章をはじめに習い、次に動詞を使った文、そして、英語の文に慣れてきた頃に、疑問文の作り方や疑問詞を使った疑問文の作り方を習ったものです。
しかし、今は疑問文の作り方が問題集の最初に出てきます。
そして、Be動詞も動詞もごちゃ混ぜにした問題集が多いのです。
それで、am are is の使い分けや動詞の文章、三人称単数がよく分からないうちに実戦レベルの英会話をやるようになり、頭が混乱してしまいます。
また、This Thatを習うのはずっと先の話。
先にcanと助動詞が出てきます。
丁寧な問題集を使って、親切な先生がしっかり教えてくれる環境かつ、小学校で疑問文を使った英会話を得意としていた生徒ならついていけるかもしれません。
しかし、ほとんどの生徒がbe動詞と一般動詞の使い分けでつまづいたまま次に進んでいくので、英作文や穴埋め問題が苦手な生徒が増えていきます。
やはり、生徒には何度も同じ文章を書いてもらって記憶に定着させてほしい。
私たちが中学の時に練成テキストなどで練習してきたように、1つのことをしっかり理解してから次に進んで欲しい。
そんな気持ちで、自分でプリントを作成してみました。
すると、それまで市販の問題集で宿題を出しても「分からない」と言って宿題をやってこれなかった生徒が、毎回出した分だけの宿題をやってくるようになったんですよね。
簡単な文章に繰り返し繰り返し触れて、文の構成に慣れていく。そのことで、いつの間にか英語文法の力と自信が生徒に身についていくのだと思います。
今ではその生徒は、「絶対英検4級に受かるんだ!」と、一段上の参考書を使って学習することができています。
苦手意識は思い込み。
まずは簡単な問題で成功体験を積んでいきます。
自分が「できる」と分かった瞬間に、学習への取り組み方が変わっていくのです。
②英語小問集

苦手な代名詞をいつの間にか覚えるために、下から選んで答えられるようになっています。
慣れてきたら、下の選択問題を切り取って同じ問題をやってみましょう。

簡単な選択問題を、繰り返して解けるように作成しています。

ひたすら、同じ構成の文章を作成していきます。
最後の2問は解説が必要です。
その他にも随時更新していきますので、必要時はこちらのダウンロードページから探してください♪
途中で作るのが大変になったので、小問の方は市販の問題集に頼ることにしました。
一番使いやすいと思ったのは、「英文法パターンドリル」(著・東進ハイスクール講師 杉山一志)です。
同じページに、肯定文・否定文・疑問文がなく、混乱しにくいのが特徴です。
自習を進めるのにぴったりな教材で、授業をした後の宿題として活用しています!
小学校英文法・中学英文法があるので、シリーズで行うことを推奨しています!
③英語長文集

中学1年生の初期に習う文法を使った文のみで作成された約100字の長文問題です。
内容に興味を持てるように日常生活の一場面を切り取っています。
英文法パターンドリルをやる前に、その週に習う英文法を入れた長文を読みます。
教材は引き続き更新していきます。
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